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中村瓦のよもやま話~part8~

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皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part8~

鉄則

ということで、瓦工事の鉄則について深く掘り下げて解説します♪

 

 

瓦工事は、日本の伝統的な建築技術の中でも特に重要な役割を果たす工事のひとつです。単に屋根を覆うだけではなく、風雨や雪、紫外線などの自然環境から建物を守り、長寿命で美しい仕上がりを実現するために、職人たちは細心の注意を払って施工を行います。瓦工事には長年の経験から培われた「鉄則」があり、これを守ることで耐久性の高い屋根を作ることができます。


1. 事前調査と計画の徹底

瓦工事を成功させるためには、施工前の準備が非常に重要です。屋根は建物の構造や地域の気候に大きく影響を受けるため、事前調査と計画の段階で適切な判断を下す必要があります。

まず、施工する建物の屋根の勾配や形状を正確に測定し、適切な瓦の種類や施工方法を選定します。瓦にはさまざまな種類があり、建物のデザインや強度、気候条件に応じた適切な選択が求められます。例えば、降雪地帯では積雪に耐えるために勾配を急にする必要があり、強風が吹く地域では瓦をしっかり固定するための補強が必要です。

また、屋根の下地(野地板や防水シート)の状態を確認し、老朽化や腐食が見られる場合は補修を行います。野地板の不備は、瓦のずれや雨漏りの原因となるため、細かいチェックが欠かせません。


2. 適切な瓦の選定と品質管理

瓦には、いぶし瓦、陶器瓦、セメント瓦、金属瓦などの種類があります。それぞれに特性があり、地域の気候や建物の用途に適した瓦を選ぶことが重要です。

いぶし瓦は耐久性が高く、風格のある銀灰色が特徴ですが、施工後のメンテナンスが必要です。陶器瓦は色やデザインのバリエーションが豊富で、防水性に優れていますが、重量があるため耐震性を考慮する必要があります。セメント瓦は比較的軽量で施工が容易ですが、経年劣化による色褪せが発生しやすいというデメリットがあります。

選んだ瓦の品質管理も重要です。施工前に瓦の割れや欠け、寸法の誤差がないか確認し、不良品を使用しないよう徹底します。施工中に不良品が混ざると、屋根の美観を損ねるだけでなく、耐久性にも影響を及ぼします。


3. 瓦の正しい配置と固定方法

瓦工事では、正確な配置と確実な固定が鉄則です。瓦のずれや脱落を防ぐために、適切な方法で固定する必要があります。

まず、瓦を並べる際には、基準線(墨出し)を正確に引くことが重要です。基準がずれると、屋根全体の美観が損なわれるだけでなく、施工の精度が落ちる原因となります。特に軒先や棟部分の瓦の配置は、仕上がりの美しさを決定づける要素なので、慎重に調整します。

固定方法についても、従来の「引っ掛け桟工法」に加え、近年では「釘留め工法」や「接着工法」が採用されています。特に台風や地震が多い日本では、瓦の飛散や落下を防ぐために、瓦1枚1枚を釘や接着剤でしっかり固定することが求められます。近年の耐震基準では、すべての瓦を釘留めし、さらに棟瓦には金具やモルタル補強を施すことが推奨されています。


4. 適切な防水処理を施す

瓦自体は防水性がありますが、瓦と瓦の隙間から雨水が侵入することがあります。そのため、適切な防水処理を施すことが重要です。

防水処理の基本となるのは、防水シート(ルーフィング)の設置です。野地板の上に防水シートを敷くことで、雨漏りを防ぐ二重の防水構造を作ることができます。特に、屋根の谷や棟、軒先などの水が集まりやすい部分では、防水シートを二重にするなどの追加対策が求められます。

また、棟瓦の内部には「漆喰」や「防水モルタル」を詰めることで、水の浸入を防ぐことができます。しかし、これらの材料は経年劣化するため、定期的な点検と補修が必要です。


5. 耐震・耐風対策を万全にする

日本は地震や台風が多いため、瓦屋根の耐震・耐風対策を徹底することが不可欠です。耐震性を向上させるためには、屋根の軽量化が重要です。従来の本瓦葺きは重量があるため、最近では軽量瓦金属瓦を使用する住宅も増えています。

また、地震の揺れに強い「ガイドライン工法」が採用されることが増えています。これは、瓦をしっかりと釘や接着剤で固定し、屋根全体の強度を高める施工方法です。台風対策としては、棟瓦を金具で固定し、隙間を極力なくすことが効果的です。


6. 仕上げと点検を徹底する

施工が完了した後は、仕上げと点検を徹底し、問題がないか確認することが鉄則です。

最終チェックでは、瓦のズレや割れ、固定の不備がないか確認し、必要に応じて補修を行います。また、雨漏りのリスクを軽減するために、水の流れをシミュレーションし、排水経路に問題がないかチェックします。

施工後の定期点検も重要です。特に強風や大雨の後は、屋根の点検を行い、瓦のずれや漆喰の剥がれがないか確認することが必要です。


まとめ

瓦工事を成功させるためには、以下の鉄則を守ることが不可欠です。

  1. 事前調査と計画を徹底する
  2. 適切な瓦を選定し、品質管理を行う
  3. 正確な配置と確実な固定を行う
  4. 防水処理を適切に施す
  5. 耐震・耐風対策を万全にする
  6. 仕上げと点検を徹底する

これらの鉄則を守ることで、美しく耐久性のある屋根を実現し、長く快適な住環境を提供することができます。職人の技と最新技術を組み合わせながら、未来へと受け継がれる瓦工事を続けていくことが大切です。

 

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